ゆっくり、のんびり、でも着実にめぐっていく菜園の一年。
kumaFARMの体験農園「畑のがっこう」から、はたけの一年を覗いてみようと思います。
新春1月の畑の様子。
雪に閉ざされることのないkumaFARMも草が枯れ落ちて寒々しい雰囲気。そんな季節でも、地表面には葉っぱものが、地中には根っこの野菜がゆっくり過ごす。畑は自然の冷蔵庫になって野菜をちょうど良い状態で春まで保存してくれる。
4月初め、畑のがっこうの新年度はスタートする。
何が育っているのかな?どんな草が生えてるのかな?冬の名残野菜の収穫を楽しみながら、初めての畑の様子をチェックしていく。
そして、ちょうどこの頃は春の花盛り、花も草も虫も元気になってくる。
野菜の花も、草の花も一気に花開く。
もちろん食べることのできる花も草もたくさんあるので、味見しながら春の訪れを楽しむ。とにかく畑にはいつくばって観察観察。
5月
4月に入る頃に種まきしておくとひと月ほどで収穫できるハーブも色々ある。
可愛いラディッシュなんかはその代表
そうこうしているうちにドンドンと草が勢いづいてくる!
草が元気になる頃はいろんな種類の野菜が植え付けられるころだ!!
リーフレタスなんかの葉物野菜を植えてみたり
梅雨に元気になりだすキュウリなんかを植え付ける
このぐらいの季節から畑仕事は慌ただしくなる。
夏から秋を見越して、あれもこれもと目まぐるしく作業が進む。
これはオクラの種をみんなでばら撒きしてるところ。
畑でひと冬超えたオクラの莢。全部集めてー
莢を割ってパラパラ、パラパラ種まき
ホントにばらまき(^.^)
軽く土を被せて発芽を待ちます。発芽後の間引き菜はサラダや添え野菜に美味。
6月
梅雨の晴れ間。
キュウリがグングン成長中!採れはじめのキュウリは香ばしくて美味しい。
葉物野菜も梅雨時には収穫できる。ナメクジ注意で!
7月
トマトなんかの果菜類も勢いがつきだす
ラッキー!モモができた☆
8月
暑い夏がやってきたー。毎日汗だくクタクタ(^^;
水分補給と塩分補給は忘れずに!
作業は午前中か夕方で
野菜もすっかり夏色。
歯抜けのトウモロコシや虫食いされたナスもあったりするけど、食べられるところは食べて、食べれない部分は畑に戻して土に還していく。
残暑も乗り越えた秋の入り口。
夏の暑い時期に種まきしておいたニンジンが混みあってきた
ちょうど良い間隔に間引いていく。込みすぎず、引きすぎずがポイント!
間引き菜はサラダのアクセントに♪
葉物野菜も色々と楽しめる季節。出来る季節を見極めてたくさん種類を植えておきたいところ。
秋の前半は雨が多い。そして冬に向けた作業も多い。
作業の予定が遅れがちになるので、作付スケジュールは余裕をもって計画するように注意したい。
秋雨に濡れたハーブがいきいき
10月ごろ、晴れが続きはじめたらサツマイモを掘り上げる。良い感じ♪
掘り上げたあとは、すぐに畝の形を整えて
草を被せたところで作業完了!
この時には、年明けの植え付けを想定して整えておく。冬の間に出る生ごみなんかは、ドンドンこの畝にかえしていく。
そして冬
秋に頑張って用意しておいた葉物や根菜類が収穫できる。冬の野菜は寒さと共にドンドンと糖度をあげ、自身の体が凍てつかないように頑張ってる。
2月頃の根菜はホントに甘い!
焚火のぬくもりがうれしい季節。
こんな感じで過ぎていく、はたけの一年。
上手に収穫できた野菜もあれば、ほとんど虫に食べられた野菜もあり、後付けで理由は色々と考えられるけど、それもこれも自然のあるがまま。
あーでもない、こーでもないと考えながら、自然に寄り添う作業の繰り返しがそこにはある。
そして、この一年の「積み重ね」すべてが、次の恵みの礎になっていく。
kumaFARM「畑のがっこう」は菜園初心者の方に向けた菜園ワークショップです。
野菜本来の旬が味わえる不耕起露地自然栽培で化学肥料や農薬・大型機械を使用することなく
人と環境にやさしい野菜づくりを体験していただきます。
2016年2月 text : kuma